ジェットブルー傘下ライブTV、ベライゾン傘下エアフォン買収へ
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米格安航空大手ジェットブルー・エアウェイズ(Nasdaq:JBLU)傘下で航空各社向けに機内娯楽システムを供給しているライブTV(本社:フロリダ州メルボルン)は、米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズ(NYSE:VZ)の通信ネットワーク部門であるエアフォンを買収することで合意したと発表した。これによりライブTVは、電子メールやインスタントメッセージ(IM)サービスを顧客航空各社の機内で提供できるようになる可能性が広がった。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCFB9211.html
ライブTVによると、米国本土にある、航空機と地上とを結ぶ通信のための電波塔100本を含むエアフォンの事業と、エアフォンの民間・政府関連の顧客を、来年1月1日に取得する。ライブTVとベライゾンは、取得金額については明らかにしなかった。
ライブTVは現在、主なサービスとして、ジェットブルーやその他の米国、カナダ、オーストラリアの多くの航空会社向けに、航空機の座席でテレビ番組を無料または少額で視聴できるよう衛星経由で番組を配信している。
航空機内での携帯電話の使用はまだ禁止されているが、ジェットブルーを含む欧米の航空各社は、機内で電子メールやインターネットのブロードバンド接続を利用したいという乗客の強い要望に応えようとしている。同時に、顧客に課金できるのか、また燃料価格が高騰している時期にそうしたサービスのためのアンテナを航空機に搭載することが可能なのかという疑問に、各社は答えあぐねている。
データ・音声の無線通信サービス会社エアセル(本社:イリノイ州イタスカ)は、航空機・地上間の通信のための独自の電波塔ネットワークを構築した。今年はAMR(NYSE:AMR)傘下アメリカン航空の航空機がエアセルの航空機・地上間の通信システムをテストする計画で、英ヴァージングループの米格安航空会社ヴァージン・アメリカはこのシステム向け機器を幅広く搭載する予定。
ジェットブルーは昨年12月、機内での電子メールとIMサービスの無料テストをA320型機1機で開始した。Wi-Fi(ワイファイ)と呼ばれる高速無線LAN(構内通信網)接続機能を搭載したノートパソコン、またはカナダの携帯情報端末(PDA)大手リサーチ・イン・モーション(RIM)(Nasdaq:RIMM)の人気電子メール端末「ブラックベリー」の2機種のいずれかを持ち込んだ乗客はこのサービスにアクセスでき、ウェブメールのプロバイダー各社を通じた電子メールの利用や、インターネット通販大手の米アマゾン・ドット・コム(Nasdaq:AMZN)でのショッピングなどができる。
このテストでは、エアフォンの電波塔を無料で利用している。「ライブTVは今回の買収によって、現在テスト中のサービスを、航空各社に提案する商品に格上げできるようになる」と、同社のマイク・ムーラー副社長は話している。ジェットブルーは、自社の航空機にこのシステムを搭載する時期については言及していないが、「テスト結果には満足している」とした。
コンチネンタル航空(NYSE:CAL)は、同社の最新の航空機に、機内テレビ視聴装置と、Wi-Fi接続による電子メールやIMサービスを可能にする機器を搭載することについて、ライブTVと1月に合意している。
エアフォンは、クレジットカードを利用して航空機内から電話をかけることのできるサービスを20年以上前から手掛けており、機内の通信サービス事業を先導している。だがクレジットカード通話事業は業績が落ち込み、米連邦通信委員会(FCC)は2006年、エアフォンが使用していた周波数帯を競売にかけた。このうち1メガヘルツの事業免許をライブTVが取得し、ほかの3件をエアセルが落札した。
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