変わるマイレージ 全日空が一新
マイレージハンターは昨今、ニュースウオッチが欠かせない。航空各社がマイレージの提携を広げたり、制度見直しを矢継ぎ早に進めているからだ。賢いマイレージ利用は今や情報戦の様相を呈しつつある。全日本空輸(ANA)はマイレージ制度の一新を発表し、日本航空(JAL)もマイルとイオンの電子マネーとの交換を打ち出した。マイレージはリアルマネー化を加速させている。
http://waga.nikkei.co.jp/travel/travel.aspx?i=20071015c1000c1
ANAは2008年4月からマイレージ制度を見直す。最大の変更点はマイル有効期限の延長だろう。従来の有効期間は利用した年の翌々年の年末までだったが、新ルールでは利用した月の36カ月後の月末までに延びる。マイル失効にびくびくしてマイレージ記録と交換表をにらめっこする心配は遠のく。
航空券に交換できないいわゆる「ブラックアウト」期間もなくす。国内線の場合はお盆や年末年始の「ハイシーズン」でも、通常期に3000マイルを上乗せすれば利用できるようになる。従来は年末年始や連休といった繁忙期には特典が使えない設定があった。海外の航空会社には「ブラックアウト」期間を設けないところもあり、利用者の間には「使いたいときに使えないので、不便」という声が強かった。
特典航空券に交換できる必要マイル数も変える。これまでは国内線では全国一律に1万5000マイルが必要だった。しかし、新ルールでは東京-大阪、大阪-福岡間のような比較的近距離の路線では通常期に1万2000マイルで交換できるように改める。600マイルまでの路線は従来よりも3000マイル少なくて済む。
写真
ANAは利用者の不満が強かった「ブラックアウト(利用不可)」期間をなくした
中・長距離の扱いも分ける。東京-福岡間や東京-札幌間といった中距離(601~1600マイル区間)は従来と同じ1万5000マイル(通常期)で特典航空券に交換できる。さらに遠い東京-沖縄間のような長距離(1601~2000マイル区間)は従来よりも3000マイル多い1万8000マイル(通常期)が引き換え条件となる。
通常期のレギュラーシーズンのほかに、ローシーズンとハイシーズンの区分を設け、特典航空券に交換できる必要マイルに幅を持たせた。例えば、 600マイルまでの路線はレギュラーシーズンは1万2000マイルが必要だが、ローは1万1000、ハイは1万5000と上下に幅がつく。中距離(601~1600マイル区間)はレギュラーが1万5000マイルで、ローは1万2000、ハイは1万8000に、長距離(1601~2000マイル区間)はレギュラーが1万8000マイル、ローは1万4000、ハイは2万1000となる。
国際線にもこのシーズン制度は適用される。距離区分は東京-ソウルを含む601~1600マイル区間から始まり、東京-瀋陽の 1601~2000、東京-上海、香港台北の2001~4000、東京-バンコク、シンガポールの4001~7000、東京-ホノルルの 7001~9000、東京-サンフランシスコ、ロサンゼルスの9001~1万1000、東京-ロンドン、パリ、ニューヨークの1万1001~1万4000 マイルという各区間に分かれる。
写真
国際線でも特典航空券がもらえるマイレージ数を見直した
エコノミークラスの往復特典航空券に交換できる必要マイルは、東京-ホノルル(7001~9000マイル)の場合、レギュラーが4万、ローは3万 5000、ハイは4万5000となる。東京-ロンドン、パリ、ニューヨーク(1万1001~1万4000マイル)の場合はレギュラーが5万5000、ローは4万5000、ハイは6万5000マイルが必要だ。最も少なくて済む東京、名古屋、大阪の各都市とソウルを結ぶ便の場合はレギュラーが1万5000、ローは1万2000、ハイは1万8000マイルとなる。
JALはイオンの電子マネー「WAON(ワオン)」とマイレージを交換できるようにすると発表した。2008年3月をメドに両社が発行する2種類の新カードでは、ワオンを使えばマイルもたまる仕組みだ。
発行するカードは、ワオンと日航の「マイレージバンク」カードを一体にした「JMBワオン」と、イオングループのクレジットカード「イオンカード」の機能も組み込んだ「イオンJMBカード」。電子マネーで200円分の買い物をすれば、JALのマイレージが1マイルたまるのは両カード共通だ。1万マイルをワオン1万円分に交換できるので、ユーザーは実質的にマイルを現金化できる。「イオンJMBカード」はクレジット利用1000円分ごとに5マイルが上乗せされる。
電子マネーとの提携・交換で先行しているのはANA。「エディ」の運営会社ビットワレットと提携を結んでいる。マイレージ1万マイル分を1万円分のエディに交換できる。エディを使えばマイルもたまる仕組みも同様で、今回の提携によって、「JAL-ワオン」vs「ANA-エディ」の構図が生まれた。
両社はさらに提携の相手や対象を広げていくと見られ、自分が普段使っている店やサービスがどちらの陣営と組むかによって、ユーザーの使い勝手は変わってきそうだ。こうした提携や、サービス内容変更はJAL、ANAそれぞれのサイトでニュースリリース(JALは「JALからのお知らせ」欄、ANAは「ANAからのお知らせ」欄)として発表されるので、今後は定期的にチェックしておきたい。
関連サイト
* ・日本航空(JAL) http://www.jal.co.jp/
* ・全日本空輸(ANA)http://www.ana.co.jp/
関連記事
* ・全部見せますJAL国内線ファーストクラス
* ・ヴァージン航空に乗る ANA提携で使いやすく
* ・航空連合を賢く使う
* ・アカウントアグリゲーションで口座管理
スポンサードリンク